イントロダクション
リバースエンジニアリング、設計、3Dモデリングなど、どのような用途であっても、最適な3Dスキャンモードを選択することは非常に重要です。本記事では、Revopoint MetroX、MetroX Pro、MetroY、およびMetroY Proに搭載されている各スキャンモードの特徴と、それぞれの最適な活用シーンについて詳しく解説します。
スキャンモード概要
| スキャンモード | 対応機種 |
| クロスライン |
MetroX、MetroX Pro、MetroY、 MetroY Pro |
| パラレルライン | MetroX、MetroX Pro、 MetroY、 MetroY Pro |
| シングルライン | MetroY、MetroY Pro |
| フルフィールド構造化光 | MetroX、MetroX Pro、 MetroY Pro |
| 自動ターンテーブル | MetroX、 MetroX Pro、 MetroY Pro |
1. マルチラインレーザーモード
レーザーモードを使用する際は、マーカー(目標点)の設置が必須となります。また、対象物の表面状態に合わせて、これらのモードを自由に切り替えてスキャンすることが可能です。
■ クロスラインモード
機種により14〜34本の青色レーザーが交差して照射されます。特徴の少ない滑らかな表面(プラスチック筐体、加工金属、ゴム、セラミック、円柱、平面など)を高速でスキャンするために設計されています。
- 強み: 広範囲を素早くキャプチャ。
- 弱み: 非常に複雑な形状では細部を逃したり、ノイズが発生したりする場合がある。
- 推奨用途: 工業部品、自動車部品、平坦で特徴の少ない表面。

■ パラレルラインモード
7〜15本の並行な青色レーザーを使用します。レーザーの間隔を絞ることで解像度を高め、エッジや細かな凹凸を正確に捉えます。
- 強み: 優れたエッジ定義と高い表面再現性。
- 弱み: クロスラインモードよりもスキャン速度が遅い。
- 推奨用途: 精密部品、複雑なディテール、エッジ部分。

■ シングルラインモード
1本の強力な青色レーザーのみを照射します。深い穴や溝、非常に細かな細部をスキャンするために最適化されています。
- 強み: 深い穴の内部や極小のディテールをシャープに捉える。
- 弱み: 1ラインのため広範囲のスキャンには不向き。
- 推奨用途: 穴内部、深い溝、高精細な細部。

2. フルフィールド構造化光モード
最大毎秒700万ポイントという圧倒的な速さでスキャンできるモードです。フィギュアや彫像、工具など、形状に特徴があるオブジェクトをマーカーなしで迅速にデジタル化するのに適しています。
- 強み: 高速かつ詳細なキャプチャ。特徴のある物体ならマーカー不要。
- 弱み: 黒色、光沢、透明な表面はスキャニングスプレーによる前処理が必要。
- 推奨用途: 一般的な3Dデジタル化、複雑な形状、迅速なスキャン。

3. 自動ターンテーブルモード
2軸ターンテーブルを使用し、全自動でオブジェクトをキャプチャします。一定の間隔で回転・傾斜しながらフルフィールドモードで撮影を行うため、ノイズを最小限に抑えた高品質なデータが得られます。
- 強み: 完全自動スキャン。一貫した角度カバー。カラーキャプチャにも対応。
- 弱み: 小さなオブジェクトに限定される。底面を撮るには置き直しが必要。
- 推奨用途: フィギュア、小型プロトタイプ、3Dプリント用オブジェクト。

スキャンモード比較表
| モード | 詳細度 | スピード | 最適な対象 | マーカー |
| クロスライン | 中 | 速い | 広めの平坦な面 | 必須 |
| パラレルライン | 高 | 中 | 細かなディテール | 必須 |
| シングルライン | 極めて高 | 遅い | 深い穴・溝 | 必須 |
| 構造化光 | 高 | 極めて速い | 特徴のある複雑な形状 | 対象による |
| 自動ターンテーブル | 高 | 遅い | 360度完全モデル | 対象による |
まとめ
お手持ちのRevopointレーザー3Dスキャナーのスキャンモードを理解することは、ワークフローを効率化するための第一歩です。対象物の大きさ、形状、材質に合わせて最適なモードを使い分けることで、最高精度の3Dデータを手に入れることができます。
さらに詳しい使い方は、Revopointの公式YouTubeチャンネルのチュートリアル動画もぜひ参考にしてください。



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