このガイドでは、車のリアボディパネルを3Dスキャンする方法と、確実に良い結果を得る方法について解説します。それでは、さっそく始めましょう。 必要なもの スキャナー 理想的には、広いキャプチャエリアを持つRANGE 2 3Dスキャナーや MIRACO (遠距離モード)を使うと、このタイプのスキャンがずっと簡単になります。 POP 3 Plusでも同じようなスキャンができますが、より多くのマーカーが必要で、より多くの時間と忍耐力が必要となります。 スキャンを順調に行うため、リアボディパネル全体に不規則な配置でたくさんのマーカーを貼る必要があります。 RANGE 2やMIRACO(Farモード)を使う場合は、マーカー同士の間隔を6⁻10cmほどにし、1フレームあたり8⁻15個のマーカーを配置するのがおすすめです。 POP 3 Plusを使う場合は、より多くのマーカーと時間が必要になります。 POP 3 Plusを使う場合は、マーカー間隔をより狭く、2~4cmくらいにする必要があります。また、スキャナーが追跡を維持するためには、1フレームあたり5個以上のマーカーを配置する必要があります。 スキャンスプレー それで、車の汚れ具合ですが、もし車のリアボディパネルが泥や汚れで覆われていれば、スキャンスプレーは不要です。ラッキーですね。 一方、車がピカピカに綺麗な場合は、反射や光沢のある表面を処理するためにスキャンスプレーを使う必要があります。その際は、厚く塗る必要はありません。全体に薄く均一にコーティングするだけで大丈夫です。 デバイス では、1回のスキャンで済ませたい場合は、そのデータ量に対応できるよう、最低でも16GBのRAMを搭載したラップトップやモバイルデバイスを使う必要があります。 そこまでRAMの大きなデバイスがない場合でも、大丈夫です。セクションに分けて順次スキャンし、最後に結合すれば完了できます。 準備作業 スキャンを行う際は、光の条件がとても重要になります。直射日光の下や、強い光が当たるような環境では、カメラが構造光を正しく捉えられなくなってしまいます。 理想的には、ガレージのような室内空間で作業できるといいですね。室内では明るすぎず暗すぎずの条件が保てます。室外で行う場合は、薄暗い夕方や曇りの日を選ぶのがよいでしょう。 では次に、リアパネルの準備作業に移りましょう。 マーカーポイントを適切な間隔で配置します。スキャンスプレーを薄く均一に吹きかければいいです。 スキャン まず、スキャナーをデバイスに接続し、Revo Scanのスキャンインターフェイスを開きます。スキャン品質はスタンダードで問題ありません。リアボディパネルの細かい部分まで捉える必要がないためです。 次に、トラッキングモードをマーカに設定します。 最後に、プレビューウィンドウに赤や青の斑点が少なくなるよう、Depthカメラの露光量を調整します。 これでスキャンプロセスを開始する準備ができました。背面の上端か下端を選び、使用しているスキャナーに最適な距離に位置を決めます。これができたら、いよいよスキャン開始です。スキャン中は、車のリアセクションに沿って移動しながら、スキャナーを着実に上下に動かし、車のリアボディパネルの縦方向のスライスごとにスキャンして、各セクションをキャプチャする必要があります。スキャンが終わるまで、この作業を続けてください。